給付

介護保険の給付とはどのようにされるのでしょうか。介護保険料は現金にて納めます。では実際に介護保険制度を利用した場合、どのような形で介護保険は給付されるのでしょうか。保険料同様現金で給付されるのでしょうか。

介護給付とは

介護給付は介護を必要とする人が住んでいる市区町村より、その人が日常生活を送ることが困難であり、介護が必要と判断(要介護認定)された場合に介護施設や介護訪問サービス等の利用額負担という形で給付されます。

要介護認定は1(軽度)〜5(重度)までの5段階まで規定されています。

介護給付と予防給付

ドイツの介護保険では自宅介護の場合に限り現金で介護保険が給付されることがありますが、日本では現金での給付は現在(2009年)では行われてはおりません。

日本における介護保険の給付とは施設やサービスを利用する際にかかる費用の自己負担額10%以外の90%が介護保険から給付されます。

また、給付の分類として、大きく分けて介護給付と予防給付の2種類に分類され、その振り分けは「要介護認定」と「要支援認定」の7区分で行われます。そのほかに、市区町村からの給付として「市町村特別給付」を受けることもできます。

予防給付とは

予防保険は介護給付と同様に市区町村から日常生活を送る上で支援が必要と判断(要支援認定)された場合に支援サービスとして給付されます。

平成12年(2000年)介護保険制定時には予防給付の対象区分は「要支援」の1区分のみでしたが、平成17年(2005年)の改正に伴う介護予防サービスの導入により、「要支援1」と「要支援2」の2区分に分類されました。

介護予防サービス導入の背景

介護保険サービスが開始されてから改正までの約5年間で「要支援」及び、「要介護区分1」に該当する介護保険利用者の急増にともない、介護費用が急増するという問題が発生いたしました。

その為、それまでの「要支援区分」を「要支援区分1」とし、それまでの「要介護区分1」を「要支援区分2」と「要介護区分1」に分け、介護が必要になる状態になる前に支援することにより、介護や支援が必要無く日常生活を送ることができるようになるまで回復していただくことを目的として導入されました。

市町村特別給付とは

市町村特別給付は、介護給付、支援給付を受けている人が給付の対象で、介護を必要としている人が住んでいる市区町村オリジナルのサービスなので、各市区町村で受けられるサービスの内容は変わってきます。

また、そのサービスの内容により上乗せサービスと横出しサービスの2種類に分けられます。

上乗せサービスとは

上乗せサービスは、給付を受ける人の区分(要介護認定区分、要支援認定区分)により、規定されているサービスの限度を超えたサービスを受けることができるようになります。

給付によるサービスには区分による規定で1回に受ける時間や、週に受けられる回数等が決まっておりますが、時間や回数を上乗せした分受けることができるようになる給付が多いようです。

横出しサービスとは

横出しサービスは、介護給付、予防給付では規定されていないサービスを受けることができるようになります。通常の給付では受けることのできない配食サービスや紙おむつの供給、理髪サービス等を受けることができる等様々な給付方法があるようです。

給付により利用できるサービス

給付に利用できるサービスは、どのような施設を利用するか、どのようなサービスを利用するかを、利用者がある程度自由に決めることができます。

しかし、それは利用者の自己負担額10%の金額(限度額)が規定されているので、全てが自由に決められるというわけではありません。

ただ介護保険制度が制定される前までは、利用者が自由に利用する施設やサービスを決めることはできなかったので、その点に関しましては介護保険制度の恩恵を受けることができます。

なお、基本的に施設での食費や介護に使われるおむつ代や日用品代はその対象ではないのですが、その市町村独自の給付により食費等も負担される場合もあります。