福祉用具貸与

介護保険給付にて利用できる居宅サービス訪問介護等を利用することにより、自宅での介護療養が楽になっているのは事実ですが、常に訪問介護に頼ることもできません。
介護保険ではそのような人に対して福祉用具により自立した日常生活を送れるようにと、福祉用具をレンタル(貸与)する福祉用具貸与サービスがあります。

福祉用具貸与とは

一人で歩くことができない人や、歩くことはできるが転倒の不安から歩くのを不安に思っている高齢者が多数おります。

福祉用具貸与とは、介護保険における居宅サービスにあたりまして、介護給付より福祉用具貸与、予防給付より介護予防福祉用具貸与として利用することができます。レンタルすることができる用具は厚生労働省より対象用具として指定されております。

要介護度に応じてレンタルできる福祉用具

福祉用具貸与サービスは、利用者の要介護度によりレンタルすることができる福祉用具が違います。

要支援1・2、要介護1

要支援1、要支援2、要介護1に認定されている人は介護必要度が軽度という判断より、例外を除き規定のレンタル用具の一部のみをレンタルすることができます。

要介護2〜5

要介護2から要介護5に認定されている人は、規定されている全ての用具をレンタルすることができます。

以下にレンタルすることができる用具を記載いたします。表内の用具は要介護2から要介護5までの人は全てをレンタルすることができます。

※自己負担額はひと月のレンタル時の目安になりまして、扱っている用具、費用は事業者により違います。正確なレンタル費用に関しましては、ケアマネージャーにご相談ください。

< 福祉用具貸与対象用具 月単位の自己負担額目安 >

用具名

要支援1・2、要介護1の人

用具概要説明

自己負担額目安(円/月)

車いす

介助用標準車いすや普通型電動車いす等

500〜3000

車いす付属品

クッションや電動装置等の、車いすで利用する付属品

100〜500

特殊寝台

背部や脚部の角度調整ができるものや、サイドレールが取り付けられるベッド等

500〜2000

特殊寝台付属品

マットレスやサイドレール等、特殊寝台にて使用する付属品

50〜500

床ずれ防止用具

床ずれを防止する為の、空気マットや体圧分散マット等

500〜1000

体位変換機

要介護者の体位を変える為の空気パッドや起き上がり補助装置等

300〜1000

手すり

工事による取付けを伴わない手すりに限る

100〜1000

スロープ

工事による取付けを伴わないスロープに限る

300〜1000

歩行器

歩行時に体重を支える機器、車輪や四脚のもの等

200〜400

歩行補助つえ

松葉づえやカナディアンクラッチ、多点杖等

100〜300

認知症老人徘徊感知機器

認知症の人が屋外に出ようとした時等、センサーにより家族へ通報する機器、また離床センサー等

1000〜1500

移動用リフト

床走行式、固定式、据置式のものや階段移動用リフト等で工事による取付けを伴わないものに限る

1000〜3000

要介護軽度(要支援1、要支援2、要介護1の人)の指定外用具のレンタル

要介護軽度(要支援1、要支援2、要介護1)の人は表の通り、レンタルすることができる用具が限られておりますが、要介護認定時の調査時の内容により、指定用具以外のレンタルも例外的に認められることがあります。

要介護認定時に自立した歩行を行えないとされた人でも、介護に要する時間が短い場合等は要介護軽度と認定されることもありますが、その場合には車椅子や車椅子の付属品をレンタルすることが可能な場合もあります。

その他の用具に関しても同様に要介護度のみで必ずしも用具をレンタルすることができないというわけではありません。一度ケアマネージャーへご相談することをお勧めいたします。

福祉用具貸与サービスでの自己負担額

福祉用具貸与サービスも介護保険の居宅サービスになりますので、介護保険の給付を受けることができレンタル費用の1割を負担する必要があります。またその費用は他の居宅サービス費用と同様に支給限度額を超えた分は自己負担になります。

福祉用具貸与のメリット

福祉用具と聞いて一般の人が思い浮かべる物としては、車椅子や杖が多いと思います。車椅子や杖を利用することにより、一人である程度なら外出することができるようになる人が多いのも事実です。

しかし、介護を必要とする人は、歩く以前に自分で寝返りをうつことができなかったり、ベッドから起き上がるのが辛い人等も多数おります。

安心して利用できる

福祉用具を購入するのは、何らかの控除があったとしても決して安い買い物とは言えません。また、購入品ではメンテナンス等にかかる費用も全て自分で負担しなければいけません。レンタルを行っている事業者では機器のメンテナンスもしっかり行っておりますので、その点に関しましても安心して用具を利用することができます。

介護保険の福祉用具貸与サービスを利用することにより、利用者が自宅内外での日常生活を送る上で、自由に動かない体を用具のサポートにより、少しでも快適な生活を送ることができるようになると思います。