介護支援専門員・ケアマネージャー

2000年(平成12年)に介護保険制度が制定され、介護保険の給付より要介護者は自分で様々なサービスを選択することができるようになりました。しかし、介護保険の給付は多種多様あり、自分に適切なサービスを選択することだけでも大変になります。それらの問題を解決する為、介護保険法にて定められたのが介護支援専門員(ケアマネージャー)なのです。

介護支援専門員(ケアマネージャー)とは

介護支援専門員は一般的にケアマネージャー、または略称でケアマネと呼ばれ、介護保険の給付にて受けられるサービスを要介護者の意向に沿って、どのようなサービスをどれくらい利用するかといったケアプラン(介護サービス計画)を作成し、要介護者が適切なサービスを利用する為の支援を行う職業です。

介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格取得方法

ケアマネージャーの資格を取得するには、厚生労働省にて定められている介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、都道府県にて定められている介護支援専門員実務研修にて介護支援サービスの講習や実習等の課程を終了することにより、介護支援専門員として登録されます。国家資格と思われがちですが介護支援専門員は公的資格にあたります。

介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格

介護支援専門員実務研修受講試験を受ける為には受験資格がありまして、保健医療福祉関連の施設にて通算して5年以上の実務経験が積んでいる人が試験を受ける資格を得られます。受験資格を得られる条件は現在(2009年)以下のように規定されております。

1

当該資格(医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、栄養士(管理栄養士含む)、義肢装具士、言語聴覚士、歯科衛生士、視能訓練士、柔道整復師、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士)に係わる業務に通算して5年以上就業した人

2

指定施設(知的障害児施設、肢体不自由児施設、重症心身障害児施設、身体障害者更生相談所等)にて相談援助業務に通算して5年間就業した人

3

指定施設(障害者支援施設、身体障害者更生援護施設等)で、通算して5年以上就業した人で、以下のいずれかの条件を満たしている人

  • ・ 社会福祉主事任用資格を有する人
  • ・ 介護職員基礎研修、訪問介護員2級以上に等しい研修を修了している人
  • ・ 1の項目にある国家資格等を取得した人
  • ・ 2の項目にて指定施設にて1年以上の相談援助業務を行った人

4

3の項目以外の人で、病院、診療所、障害者支援施設、老人短期入所施設、養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、地域活動支援センター、軽費老人ホーム、有料老人ホーム等(その他多数有り)の指定されている施設にて、主に介護に関する業務に通算して10年以上従事した人

※ 上記は、現在(2009年)の受験資格であり、変更されている場合がありますので、正確な情報は厚生労働省にてご確認ください。

介護支援専門員(ケアマネージャー)の職場

ケアマネージャーは介護支援専門員の資格を取得すると、居宅介護支援事業所か介護保険の居宅サービス、施設サービスに関連する施設にてケアプランの作成等の仕事をします。

居宅介護支援事業所

居宅介護支援事業所とはケアマネージャーが常勤する義務が定められておりまして、介護保険関連の施設に併設している場合と、独立した事業所として運営されている場合があります。

居宅介護支援事業所はケアマネージャー一人が配置されていれば事業所として認可されますので、資格を取得することにより独立開業することが可能です。ケアマネージャーとしての経験をある程度積んでから独立する人が多いようです。

介護支援専門員(ケアマネージャー)の仕事内容

ケアマネージャーの仕事はケアプランの作成だけではなく、介護保険に関する様々な手続き等も行います。利用者は要介護認定を受けた際に、介護認定通知書に同封されている介護支援事業者リストからケアマネージャーを選択することができます。

要介護認定を受ける段階から、介護保険の給付を受け、サービスを利用する流れの中で、ケアマネージャーの仕事の一例をご紹介します。

  • ・ 要介護認定申請の申請書の作成、受付業務
  • ・ 要介護認定時の申込者への訪問調査(介護保険事務所の担当職員が行う場合もある)
  • ・ 要介護認定者の状況把握、希望、ニーズを確認(アセスメント)
  • ・ 要介護者一人ひとりに合った、ケアプランの作成
  • ・ 要介護認定者、その家族と共にケア担当者会議で、ケアプラン内容の検討を行う
  • ・ サービスを利用するにあたり、事業所や施設、医療機関の紹介、レンタルや購入する福祉用具の紹介、利用手続き
  • ・ 要介護認定者からのサービス全般に関する相談に応じる、体調、サービス利用に伴う身体機能の回復度合い等を把握し、ケアプランの再プランニング(練り直し)
  • ・ 要介護認定の更新手続き等

介護支援専門員(ケアマネージャー)は自分で選ぶ

ケアマネージャーは各都道府県に登録されており、要介護認定を受けた利用者が自由に選ぶことができます。要介護認定を受けた際の会認定通知書に同封されている介護支援事業者の一覧表から選ぶことがきます。

また、地域包括支援センター、介護支援センター等の地域の相談窓口でも紹介してもらうこともできます。ケアマネージャーは利用者のケアプランを作成する重要な役割を担っていますので、一度決めたケアマネージャーの変更も可能ですが、実際に会って話しをして信用のおけるケアマネージャーを選ぶことをお勧めします。

介護保険における介護支援専門員(ケアマネージャー)の役割

介護保険の給付にて利用できるサービスは多数有り、また、支給限度額内で適切なサービスを選択することは素人では中々難しいことです。ケアマネージャーではなく、家族や利用者本人がケアプランを作成することも問題は無いのですが、殆どの人がケアマネージャーにケアプランの作成を依頼しております。

ケアマネージャーはプロとして、利用者が少しでも快適に生活できるように、ケアプランの作成だけでなく、利用者からの相談に応じ、アドバイスをして、心のケアも同時に行ってくれる要介護者やその家族に最も近い存在なのです。

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