ホームヘルパー

ホームヘルパーは介護福祉士と同様に、日常生活を送る上での行動(食事、入浴、排泄等)を行う際の介助、支援を行う者であり、主に利用者の自宅に赴き介護活動を行う人をホームヘルパーと呼びます。
介護福祉士との違いや、ヘルパーとして働く為の資格等をご紹介いたします。

ホームヘルパーとは

ホームヘルパーとは訪問介護員とも呼ばれ、その歴史は古く、高齢者の増加に伴う新しい制度の制定の度に、家庭奉仕員、ホームヘルパー、訪問介護員と呼び名が変わってきました。

要介護者に対する介護に従事する場合、資格自体は必要ありませんが、2009年(平成21年)4月よりホームヘルパー2級以上の資格(ホームヘルパー1級、介護職員基礎研修、介護福祉士等)を有する者でなければ、介護保険から介護報酬を受けることができなくなっておりまして、現在ではホームヘルパー2級を就業の必須条件としている事業所が大部分です。

ホームヘルパーの資格取得方法

ホームヘルパー(訪問介護員)は国会資格ではなく、養成研修を受けることにより取得できる資格です。ホームヘルパー1級、2級、3級と別れておりましたが、3級は家族による介護を対象としたレベルの入門用の資格であり、介護レベル向上の為に現在は終了しています。養成研修は市区町村や公的機関などの行政や、福祉専門学校や民間企業等で行われております。

2級ホームヘルパーの資格

現在ホームヘルパーとして働くための必須資格とも言える2級ホームヘルパーの資格を取得する為には、講義を60時間、実技講習を42時間、実習を30時間の計132時間の研修を受ける必要があります。

1級ホームヘルパーの資格

1級ホームヘルパーは2級ホームヘルパーの上位資格として、正社員として雇用、主任訪問介護員としてヘルパーの管理等を行うことができます。資格を取得する為には、2級ホームヘルパーでの1年以上の経験を有する必要があり、講義を84時間、実技講習を62時間、実習を84時間の計230時間の研修を受ける必要があります。

しかし、2012年(平成24年)3月に養成研修が終了される予定であり、1級ホームヘルパーに相当する資格である、介護職員基礎研修に統一されるようです。

介護職員基礎研修

介護職員基礎研修は、現在は1級ホームヘルパーと介護福祉士の間に位置する資格であり、ホームヘルパーと同様に養成研修を受けることにより取得する事ができます。養成研修はホームヘルパーとは違い講義と演習を一体的に360時間、実習を140時間の計500時間行われます。

介護福祉士を目指す人が取得する資格として位置付けられておりますが、介護福祉士資格取得の際の免除等は予定されておらず、1級ホームヘルパーよりも上位の資格ではありますが、研修時間の長さ等より現在資格を取得する人は、まだ少ないようです。

ホームヘルパーの仕事

ホームヘルパーは介護保険の居宅サービスである訪問介護、訪問入浴介護に主に従事しており、要介護者の日常行動に対する身体的介護、生活を送る上で必要な掃除や通院の介助等の生活援助、要介護者の介護に関する相談や指導等を行います。

正社員として常勤している人もおりますが、パート等による非常勤にて勤務している人が多く、また、圧倒的に女性の就業者が多いという統計が出ています。正社員としての雇用率が低いということもありますが、給与の低さ等から専業とする人が少なく、子供の手が離れた主婦がパートとして働いていることが多いようです。介護の仕事は体力を要する仕事でも有りますので、男性従事者が少ないというのは深刻な問題でもあります。

ホームヘルパーと介護福祉士の違い

介護福祉士のページでもご紹介させていただきましたが、ホームヘルパーと介護福祉士の仕事内容の違いは明確には無く、専門的な知識を有していると証明されているのが介護福祉士であるという部分しか違いはありません。

専門知識はもちろん大切ですが、介護の現場では専門知識以上に経験が重要となります。その為、経験の長いホームヘルパーが介護福祉士を指導するということも実際の介護の現場では少なくはありません。

介護保険におけるホームヘルパーの現状とこれから

現在2級ホームヘルパーが訪問介護に携わる必須資格となっておりますが、厚生労働省は将来的にはホームヘルパーの研修を終了し、介護福祉士以上の有資格者を介護に携わる職員とする予定のようです。

それは、養成研修を受けることにより誰でも取得できるという現状では、ホームヘルパーの質が低下していくという判断のようです。実際、訪問介護を受けた利用者やその家族からの苦情等は少なくは有りませんが、その全てがホームヘルパーに非が有る訳ではなく、訪問介護サービスにて提供できるサービス範囲を、利用者やその家族が把握していなかった為に苦情へと発展するケースもあるようです。

要介護者に対して直接介護を行うホームヘルパーの質向上は望まれることですが、ホームヘルパーを養成する環境と共に、ホームヘルパーが働く環境の向上も急務であると思われます。